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工法の概要 |
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鉄筋コンクリート構造及び鉄骨鉄筋コンクリート構造の建築物における外壁等の既存仕上の上に、新たにネット補強し、アンカーピンを留め付け、下地層を構築して、タイルやモルタル等既存仕上材の落下を防止する補修工法である。 |
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開発の趣旨 |
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鉄筋コンクリート構造及び鉄骨鉄筋コンクリート構造の建物に対し、経年劣化した既存の外壁仕上材を保護被覆して耐久性の向上を図ることによって、社会資産である建築物を健全に維持保全し、外壁仕上材の落下による事故を防止する。 |
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工法の特徴 |
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1. |
躯体から仕上材までをがっちり固定 |
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既存のタイルや下地モルタル浮きの有無に関係なく、特殊アンカーピン「GNSアンカーピン」をコンクリート躯体まで打込むため(4本/m2)、コンクリートとタイル・モルタルとをしっかりとつなぎとめます。 |
2. |
強靭なネットが壁面を一体化 |
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新規仕上材の下に埋め込んだ亀裂・落下防止用ネット「GNSネット」が全壁面をおおうため、下地のタイルやモルタルの剥離・落下を防止します。 |
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当工法を適切に施工するために必要な標準施工マニュアルが定められており、施工体制が確立できるものと判断されます。 |
3. |
ネットで平滑な仕上がり面を確保 |
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セメントとなじみの良いネットを使用することで、均一な塗り厚さが確保でき、しかも平滑な仕上り面を得るためのレベル出しが容易です。 |
4. |
表面クラックを防止 |
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10mm幅網目の三軸ネット「GNSネット」とポリマーセメント「GNSフィラー」で構成される緩衝層により、クラックの発生を抑え、仕上材の美観保護に大きく寄与します。 |
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適用範囲 |
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既存の鉄筋コンクリートまたは鉄骨鉄筋コンクリートの仕上で、仕上材の剥離、剥落を防止する目的で新たな下地を構築する補修に適用する。 本工法を適用して補修できる既存の外壁仕上面は次のとおりである。 |
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1. |
コンクリート打放し |
2. |
コンクリート+薄塗りモルタル+塗装 コンクリート+モルタル+塗装 |
3. |
コンクリート+薄塗りモルタル+薄付仕上面 コンクリート+モルタル+薄付仕上面 |
4. |
コンクリート+薄塗りモルタル+複層仕上塗材 コンクリート+モルタル+複層仕上塗材 |
5. |
コンクリート+薄塗りモルタル+厚付仕上塗材 コンクリート+モルタル+厚付仕上塗材 |
6. |
コンクリート+薄塗りモルタル+陶磁器質タイル コンクリート+モルタル+陶磁器質タイル |
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施工部位 |
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大規模補修、部分補修が可能であり、外壁面はじめ内壁面、庇、バルコニー、パラペット等の部位に適用できる。 |
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適用条件 |
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1. |
コンクリート躯体がアンカーピンの保持強度1500N/本を保有していること。 |
2. |
既存の仕上材は、下地処理後60mm以下とする。 |
3. |
外気温が常時5℃以下の期間の施工は避ける。 |
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立地条件、建築物の種類、工事施工法を考慮し、以下に示す災害防止方法を実施します。 |
1. |
墜落災害の防止 |
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◇ |
安全な作業床を設け、作業床の端、開口部には囲い、手すり、覆い等の防護施設を完備します。 |
◇ |
安全帯及び防護帽の完全装着と使用の徹底をします。 |
◇ |
高所作業(鉄骨建方、足場の組立、解体等)については、作業手順を事前に検討、周知の上作業を行います。 |
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2. |
機械関連災害の防止 |
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◇ |
有資格者を確保し作業指揮者の直接指揮のもとに安全運転、操作の徹底と用途外の使用を厳禁します。 |
◇ |
現場管理者等には安全教育を実施した者を配置するほかに、作業半径内立入禁止の措置を行い、安全通路を確保します。 |
◇ |
機械の点検基準により、始業点検及び特定自主検査を含む、定期点検を励行します。 |
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3. |
飛来落下災害の防止 |
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◇ |
足場及び型わく(支保工)の組立、解体等の作業は作業主任者、現場管理者及び監視人等を配置し、立入禁止区域の設定及び朝顔、養生シート等を設け飛来落下防止の措置をします。 |
◇ |
作業所出入口に警備員を配置し、車両等の出入場に際し監視、誘導を行います。 |
◇ |
工事関係者以外の立入禁止の措置及び各種看板、標識等により注意を喚起します。 |
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