外壁改修工事とは
外壁改修工事とは、建物の外壁の劣化箇所を補修し、外壁の機能を維持、またはよみがえらせる工事のことです。外壁のひび割れやタイルの浮き、外壁の剥離、鉄筋の膨張による爆裂(欠損)などの建物の寿命にに影響を及ぼす劣化を部分的、または全体的に補修します。補修後は塗装、タイル(タイル調)張りなど、建物を保護し、機能および美観を維持するための仕上工事を行います。
外壁改修工事の役割
- 建物を雨、風などの外的要因から守るための機能を維持する
- 外壁のタイルやモルタルの剥落などによる事故を防ぐ
- 意匠性を高める
建物の安全性や耐久性を向上させ、建物の資産価値を高めます。
外壁改修工事の種類
外壁改修工事は建物の劣化状況に合わせて劣化箇所を直し、今後も長く機能を維持するための工事です。劣化状況に合わせた改修工事を行います。
- 塗装工事
- カバー工法
- タイル張り(取り)替え工事
- コンクリート補修工事
あなたのビル・マンションは大丈夫?
外壁ビル・マンションを長く使い続けるためには、定期的な点検、メンテナンスが大切です。以下のような症状があったら要注意です。これらの劣化は放置すると重大な事故を起こしたり、建物の寿命を縮めることになる可能性があります。あなたのビル・マンションも外壁のチェックをしてみましょう。
タイル剥がれ(爆裂)
タイル剥がれ(爆裂)
塗装のはがれ
タイルの欠け
ひび割れと白いシミ(白華現象)
ひび割れ、タイルの剥がれ
ビル・マンションを長く安全に維持するために
マンションやビルなどで「特定建築物」指定されている建物は、平成20(2008)年の建築基準法改正により、1~3年ごとに「目視及び部分打診調査」と、10年ごとに「全面打診等調査」を行うことが義務化されました。今や外壁タイルの落下はマンション・ビルオーナーや建物管理者の責任となります。
LCC(ライフサイクルコスト)の観点からも定期的に劣化を調査し、事故が起きる前にメンテナンスを行うことで、長く安全に建物を使い続けることができます。
地震の多い日本での「予防保全」外壁改修工事
RC造(鉄筋コンクリート)の建物は、経年劣化により、タイル・モルタルの仕上だけでなく、躯体コンクリートにもひび割れが生じます。
更に地震の多い日本では人が揺れを感じることができる地震だけでも毎年1500回以上、震度4以上の地震も年間50回以上起きており、振動により外壁タイルがはがれて落下する可能性は高く、事故になった場合の影響は甚大です。
外壁改修工事は「予防保全」の観点からも、どのような改修工法がより安全かを考える必要があります。